avarokitei84のblog

*はじめに。 このブログは、ヤフー・ブログから移行したものです。当初は、釈尊(お釈迦様・ゴータマブッダ)と宮沢賢治を探究してましたが、ある時点で、両者と距離をおくことにしました。距離を置くとはどういうことかと言いますと、探究の対象を信仰しないということです。西暦2020年となった今でも、生存についても宇宙についても確かな答えは見つかっていません。解脱・涅槃も本当の幸せも、完全な答えではありません。沢山の天才が示してくれた色々な生き方の中の一つだと思います。例えば、日本は絶対戦争しないで平和を維持出来るとおもいますか?実態は、戦争する可能性のもとに核兵器で事実上の武装をしています。釈尊の教えを達成したり絶対帰依していれば、戦争が始まっても傍観しているだけです。実際、中世インドでイスラム軍団が侵攻してきたとき、仏教徒の多くは武力での応戦はしなかったそうです(イスラム側の記録)。それも一つの生き方です。私は、武装した平和主義ですから、同じ民族が殺戮や圧政(現にアジアの大国がやっている)に踏みにじられるのは見過ごせない。また、こうしてこういうブログを書いているのは、信仰を持っていない証拠です。

2018年04月

President Donald Trump has warned Syria's government the US is "locked and loaded" to strike again if it carries out new chemical attacks.

The warning came after the US, UK and France struck three Syrian sites in response to a suspected deadly chemical attack in the town of Douma a week ago.

Syria denies any chemical use and says that attack was fabricated by rebels.

A UN Security Council vote brought by Syria's ally, Russia, and condemning the US-led strikes was rejected.

The wave of strikes represents the most significant attack against President Bashar al-Assad's government by Western powers in seven years of Syria's civil war.(BBC 8 hours ago)


UNSCのメンバーはどうなっていて、誰が賛成・反対票を投じたか?


 Latest update : 2018-04-15

The U.N. Security Council overwhelmingly rejected a Russian resolution calling for condemnation of "aggression" by the US, UK and France against Syria on Saturday, a vote reflecting support for the allied airstrikes on Syrian chemical sites.
But the vote at the end of an emergency meeting called by Russia also demonstrated again the paralysis of the U.N.'s most powerful body in dealing with Syria's seven-year conflict.

Russia's demand for condemnation and an immediate halt to "aggression" and "any further use of force" by the three Western allies got support from only two other countries on the 15-member Security Council   China and Bolivia.

By contrast, eight countries voted against the Russian draft   the U.S., U.K., France, Netherlands, Sweden, Kuwait, Poland and Ivory Coast. Four countries abstained   Ethiopia, Kazakhstan, Equatorial Guinea and Peru.(france 24)


ロシア案に賛成した国:got support from only two other countries on the 15-member Security Council   China and Bolivia.

反対した国:eight countries voted against the Russian draft   the U.S., U.K., France, Netherlands, Sweden, Kuwait, Poland and Ivory Coast

棄権した国:Four countries abstained   Ethiopia, Kazakhstan, Equatorial Guinea and Peru

ロシア案に反対した国の内、5か国がNATO加盟国で、スェーデンは近年ロシアと緊張関係にあり、NATOと連携していると思われる。

クェートはUSAに恩義がある。

お仲間が賛成したからと言って今回の暴挙が承認されたなんて誰も納得しない。


BBCによれば、今回の空爆の標的は3か所。

何故そこが攻撃対象になったのか、その理由をBBCが書いている。

第一標的
1. Barzeh research and development centre, Damascus

標的となった理由

However, a Western intelligence agency told the BBC in May 2017 that the SSRC branch in Barzeh - along with two others in nearby Dummar (Jamraya) and in Masyaf, in Hama province - were being used to produce chemical and biological munitions in violation of the Chemical Weapons Convention (CWC).

The agency alleged that the Barzeh facility specialised in installing chemical weapons on long-range missiles and artillery, and that manufacturing and maintenance of the munitions was taking place in closed sections that were not accessible to OPCW inspectors.

USAは、すでに、前年に制裁を科していたそうだが、OPCWはUSAに同意していなかった。

At the same time, the US imposed economic sanctions on 271 SSRC employees, who it said "have expertise in chemistry and related disciplines and/or have worked in support of SSRC's chemical weapons programme since at least 2012".

Despite the allegations, the OPCW subsequently reported that it had carried out two inspections of Barzah and Dummar facilities - which is also known as Jamraya - in February and November 2017 and not observed "any activities inconsistent with obligations under the CWC".

つまり、a Western intelligence agencyは、シリアが国際条約に違反していると言っているが、その確実な証拠は示されていないらしいということだ。


まるで、どこかの国の政府のやり方とそっくりだ。

事実を隠して、言いたい放題・やりたい放題。

メインストリーム(主な報道機関=圧倒的多数がNATOのご意向にポチしている)が権力のワンワンになって、ご意向その儘をガンガン報道する。

「民主主義発祥の地の国民の多くは鵜呑みにする」という構図。

OPCWについては、下記参照。

主権もへったくりもない、あるのは、ご都合主義の強権政治だけだ。

シリア国民の無事を祈るのみ!

興味があれば、詳しくは、以下の記事をご覧あれ。

「Strike on Damascus comes just as Syria got the chance for a peaceful future – Moscow  Published time: 14 Apr, 2018 02:56  Edited time: 14 Apr, 2018 03:55」

9/11は、サウジアラビアを含めたUSAの陰謀という疑惑が払拭されていない。

同様に、民間機MH17撃墜事件の真相も闇の中。

どちらも、USA(NATO側)の一方的な調査報告でうやむやになったまま。

シリアの毒ガス使用疑惑は、タイミングが絶妙だ。

シリアの反政府勢力(実体はIS国)が窮地に追い込まれ、USAの後押しも空しく、ロシアをバックにしたアサド政府の勝利が目前だった。

中東におけるロシア・イラン・トルコの連合が、サウジアラビア・USA(NATO側)の勢力拡大に歯止めを掛けようとしている。

イギリスでのロシア人二重スパイ(ロシアのスパイがイギリスに寝返ったらしい)の暗殺未遂事件では、確実な証拠を政治せず、ロシア製毒ガス(史上最強という)だと断定し、使用には専門知識が必要なので、犯人はロシアで訓練を受けたはずだ、つまり、ロシア政府が糸を引いたと公式に避難。

しかし、日が経つにつれ、おかしな点が指摘されるようになっていた。

史上最強の毒ガスで被害を受けたのに、どうして「生きているのか?」というのが最大の疑問点になっていた。

二重スパイが毒ガスで倒れた時、駆け付けた警察官も毒ガスにやられたとされ入院したが、すぐに退院できたのも不思議だとされた。

マレーシアで北朝鮮の前支配者・金正日の子で、現支配者・金正恩の兄弟である金正男は、直接暗殺者の手で塗られたVXガスで間もなく死亡したことを思い出せば、史上最強の毒ガスにやられて生きているというのは合点がいかないはずだ。

いまでは、ロシアが開発した史上最強毒ガスのサンプルが、イギリスの機関にも保管されていたということまで報道される始末。

そして、今日の報道では、問題の二重スパイは、イギリスとUSAの秘密警察(CIAやM16)の手で、新しい身分(名前か身分証)が与えられ、カナダとかUSAに密かに移され匿われることになったそうだ。

つまり、生き証人を国連の場にも、英露共同の真相究明の場にも出さない、隠すということらしい。

証拠を隠滅し、ロシアは毒ガスで暗殺をする悪党の国だという印象だけをメディアでばらまきっぱなしにするということらしい。

本当の悪党は、イギリス或いはUSAかもしれないという疑惑には蓋をしたということ。


かって、USAで9/11が起こった時、USA政府は、あっという間に事件に関係した建物の残骸などを根こそぎどこかに持ち去り、隠したか処分してしまったらしい。

貿易サンタ―の建物崩壊は、構造上起こり得ないことが起こったことになったらしい。

航空機の衝突や火災の熱では、あの建物は崩壊しないのだそうだ。

崩壊した建物の残骸などが全て持ち去られた結果、今では、写真でしか見れないらしいが、その写真には、通常の火災では起こり得ない溶けた鉄の様子が写っているそうだ。

この事件を利用して当時のブッシュ政権は、テロ防止を名目にして、USAを現在のような監視国家にしてしまった。

同時に、アフガニスタンへの侵略を開始し、中東への侵略を拡大することになった。

その過程で、イスラム国勃興やシリア内戦が始まった。


21世紀の今でも、USAやイギリスのような世界の中核となる国が、陰謀を画策し、平然と自国民を殺傷し、国家安泰を名目にして戦争を引き起こしている可能性が非常に高い。


昨日、以下の曽我逸郎さんのサイトに縁あってたどり着き、次の文章に出会いました。

「私たちはみんな無我 世界の苦を救う釈尊の気づき」本論 中の 「序論 釈尊について」
  http://mujou-muga-engi.com/honron/


凡庸な修行者なら、苦行によって訪れた変性意識体験を「宇宙の真理、ブラフマンの光を見た」などと勝手な意味づけをし、興奮してさまざまに言い立てることでしょう。しかし、釈尊は、ひたすら冷静でした。不眠や絶食といった苦行やその他の外部条件によって、自分が時には激しく時には微妙に影響を受ける様を徹底して詳細に観察したのです。その結果、「本当の私、本来の自分(アートマン)が一貫して存在し続けているのではないのではないか(無我)。わたしとは、その時その時の条件、刺激によって引き起こされる、その時その時の反応なのではないか(縁起)」という、空前絶後の閃きが準備されます。


引用させていただいた上の文章をよく読んでいただくと、次のような矛盾に気づくはずです。


① 不眠や絶食といった苦行やその他の外部条件によって、自分が時には激しく時には微妙に影響を受ける様を徹底して詳細に観察したのです。

② わたしとは、その時その時の条件、刺激によって引き起こされる、その時その時の反応なのではないか(縁起)


①では、私(ここでは「自分」)は、継続して・・・観察を続けた、と言っています。

②では、私(わたし)とは、次々と何らかの刺激に対する反応「そのもの」ではないか、と言っています。


何が矛盾かというと、

 ①観察を続けた「私」と、②次々に起こる刺激に対する反応そのものが「私」、という説明です。

曽我さんの説明によれば、「私」というものは、まったく異なる二つのもの(二つの私)に分類されるということになります。

読み手は、どちらをとれば良いのか?

曽我さんのサイトの表題に既に、曽我さんが主張される「私」論が表明されています。

即ち、「私たちはみんな無我」というタイトルです。

このタイトルの「無我」について、上の引用に続く文章で曽我さんは、次のように説明されています。

その部分をさらに引用させていただきます。

苦行(肉体を弱らせて、「本来の自分」を解放する試み)など無益ではないか、と気づいた時には、まだこの閃きは明確に言語化されてはいなかったかもしれません。しかし、なにかを感取したという感触はあった。そして、苦行を放棄し、体制を立て直して座禅を組み、じっくりと時間をかけてさまざまに検討し分析して、閃きを深く掘り下げていった。そして、その結果、一貫する「我」があらかじめ存在するのではないこと(無我)が間違いのない事実として確認され、遂に成道は達成されたのです。


『その結果、一貫する「我」があらかじめ存在するのではないこと(無我)が間違いのない事実として確認され、遂に成道は達成されたのです。』
というように、

 無我とは、一貫した「我(私)」があらかじめ存在していないこと。

であると、説明されています。

曽我さんのこのような説明には、当然、次の疑問が生じます。

無我(一貫する我=私が無い)という事実を「確認した」のは、一体何か?という疑問です。

普通に考えれば、それは「私」である、ということになるでしょう。

一貫性のない、次々に変化する反応だけが有り、一貫性のある「私=我)が無いのであれば、人間の思考に相当するような機能も無いということになりそうです。

曽我さんのプロフィールを拝見すると、日本の座禅やテーラヴァーダ仏教の瞑想(メディテーション)をなさったそうですから、当然、その行の中で、継続して自分の中を観たはずです。

無我の説明を、実体としての「我(アッタン=アートマン)」が無いというのであれば、まだ、一貫した思考を行う機能が人間には備わっていると考える余地があります。

しかし、曽我さんは、実体どころか、継続的な思考機能すらも否定されているように思えます。


私は、中村元先生や宮本啓一先生の本を読み、私なりの「私=我=アッタン=アートマン」観をこのブログで展開してきました。

パーリ仏典は、釈尊の教説(説法)の完璧なテキストであるとは思っていませんが、現代に継承された仏典(釈尊の説法に近いとされる原始仏典=パーリ仏典や阿含経典など)以外に、釈尊の教説を辿るのは不可能でしょうから、出来るだけ多くの原始仏典を読み、そこから、釈尊の教説に近いものを読み込むほかないと思っています。

パーリ仏典に限って言えば、経典には次のような記述が結構出てきます。

「自己(アッタン)を拠り所として修行に励め」
「自己を救済できるのは自己しかない」

瞑想の初歩段階でも、次のような観察を体験することができます。

 呼吸による気づきの瞑想においては、息の吸排を鼻先やお腹の膨らみと凹みで気づきを続けていること。

 ルアン・ポル・ティエン師の手動瞑想法では、左右の腕の上げ下ろしに気づきを継続していること。

 どちらの瞑想法でも、頭(心)の中に、次々と「考え事」や「感覚」が生じては、消えて行くのを。



この「気づき」こそが、修行を行う時の依処(ちょっと前のはやり言葉で言えば、主体)となる「自己(アッタン=私)」なのだと私は考えています。

現代科学が解明しつつある脳神経系の仕組みから見た時、その気づきを続ける私が継続しているものなのか、それとも、そうでないのかは棚上げにして。


曽我さんの同じ序論のなかからもう一つ引用させていただきます。

縁起という見方で釈尊が自分を分析して見出したことは、刺激(縁)を受けると、そのたびに身体という場所において、いくつもの反応が次々とドミノ倒しのように連鎖して起こる。自己意識、つまり「私が・・・」と意識する反応は、それらの連鎖の一番後に起こる、という発見です。
 これは、別の言い方をすれば、「わたしとは、そのつどそのつど縁によって起こされる、一貫性のないそのつどの反応の断続であって、はじめから一貫して存在している実在ではない」ということです。すなわち、無常、無我と同じことを言っています。一貫性のないそのつどの断続的な(=無常な)反応を十把一絡げにまとめて、後付けで「私」というラベルが貼られるのです


ここで、曽我さんがおっしゃっているのは、仏教でいう「執着する自我=我欲の我)」であって、気づきの瞑想で、淡々と自分の中に起こる出来事を観察し続けるのは、釈尊が依処として頼れと説いた「自己=アッタン=アートマン=私)」というもう一つの普段は表面に出てこない自己であると思います。

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